マクロビオティックで広がる食の深層世界 NO.33−里芋
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.本日の食材 里芋
────────────────────────────
先週の金曜日、10月6日は十五夜でした。
十五夜というのは、旧暦八月十五日のこと。
古くから、この日はお月見を楽しむ習慣があり、
中秋の名月ともいわれます。
このときにお供えするのが、団子と里芋、梨など。
これは、その時期の成り物を供えて
感謝の気持ちを表すのだそうです。
里芋を供えることから「芋名月」ともいわれ、
もともとは芋類の収穫祭、
すなわち畑作儀礼だったと考えられています。
ちなみに十五夜(中秋の名月)=満月、ではありません。
今回の満月は、翌7日でした。
その理由は、月齢には端数があるので
旧暦の15日との間に誤差が生じるから。
そのため、実際の満月は
旧暦15日より遅れる傾向があります。
(もちろん、月齢と暦が上手く合って
十五夜に満月を楽しめる年もあります)
と、里芋の前フリが長くなってしまいました。
山でとれる山芋に対して、
里でとれるから里芋。
里芋は稲よりも早く栽培され、
縄文時代に常食していたともいわれます。
里芋を料理するとき、気になるのがぬめり。
これはガラクタンという糖質の一種で、
血中コレステロールを減らしたり、
胃腸の潰瘍を防いだり、
肝機能を強化してくれる嬉しい成分です。
なので、特別なおもてなしや
どうしてもぬめりが嫌な時以外は、
下茹でせずに料理することをおすすめします。
軽く塩もみしてしばらく置いた後、
水洗いすれば、適度にぬめりはとれるし
下茹での手間も省けますよ〜。
里芋本体は、でんぷん質の粒子が細かくて
粘膜に優しく作用するため、
胃腸の調子を整え、便通をよくしてくれます。
カリウムが多く、陰性の里芋ですが、
その性質を上手く利用して
里芋パスターという手当て法もあります。
これはすりおろした里芋と小麦粉、
おろししょうがを合わせて
患部に貼るというもの。
しょうが湿布と一緒に使うことが多く、
腫れものや炎症、痛み、骨折、
そしてガンの手当てとしても知られています。
里芋パスターとしょうが湿布は
数行では書ききれないので、
回を改めて説明しますね。
こんな感じで、お月見の友から
美味しいおかず、そして手当てにも役立つ
万能な?里芋…
いつも洗い里芋を利用している貴方!
たまには泥つきのものも使ってみてくださいね〜。
その方が100倍美味しいですから!!
◆陰陽って何?という方は、こちらをご覧ください。
メルマガ第2号の内容を再掲しています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.里芋の美味しい食べ方
────────────────────────────
里芋といえば、豚汁、けんちん汁には
なくてはならぬ存在。
ほっこりとして美味しいですよね〜。
煮物にしてもよし。
素揚げして、揚げたてをいただくのも
揚げ浸しにするのも美味です。
あ、それから忘れちゃいけない里芋コロッケ。
ちょっと手間はかかるけど
じゃがいものコロッケとは違う食感を楽しめます。
最後に、里芋の皮ですが…
密かに私の大好物だったりします。
素揚げして塩をふると、
サクサクとして美味しいのなんのって…
興味のある方、是非お試しください。
里芋の皮は、普段はこそげてうす〜くむきますが、
素揚げするときは包丁で厚めにむいてます。
からっと揚げるとこんな感じに。